長時間歩く人必見!足のマメの基本対策から便利アイテムまで

タフ旅人の天敵はマメ!

タフ旅人のみなさまこんにちは!(タフ旅ってなに?と言う方はこちら)

長時間歩いたりする事の多いタフ旅人にとって、一番の天敵はマメ!

歩き慣れる事で多少は足が強くなるものの、その域に達するまではめちゃくちゃツラいですし、どれだけ足が強くなってもマメが出来る時は出来ます

そこで今回は、長時間~超長時間歩く人向けのマメ対策をまとめました!



そもそもマメってなんなのか

要するに「表皮と真皮の摩擦」

人間の皮は実は1枚だけではなく、表皮と真皮ってのがあります。当然、表皮と真皮は通常はくっついています。マメと言うのは、この2枚の皮が外部からの力によって引きはがされた状態になって出来るものです。

まずこちらが、通常の足の皮膚表面の拡大イメージです。

 

そしてこちらが、マメが出来る際のイメージ図です。

  1. まず走ったり歩いたりすると、地面を蹴る時に靴が動きます
  2. 靴と足(表皮)の間には摩擦力が働くので、靴が動くとそれに引っ張られて表皮も動きます
  3. すると表皮と真皮の間にズレる方向の力が加わり、何千回・何万回と繰り返されると表皮と真皮が引き剥がされます
  4. 皮膚の損傷により滲出液(要するに体液)が出て、剥がれた隙間に溜まります⇒これがマメ

マメって水ぶくれみたいですよね。あれは表皮と真皮の間に出来ているのです。

 

靴下は実はマメを防止してくれている

靴下ってなんで履くの?って思った事ありませんか?ボクは小学生の頃に思った事があります。そして面倒なので靴下を履いていない時期がありました。

靴下の役割にはいろいろありますが、マメ防止も靴下の役割の1つです。先ほどのイメージ図に靴下を加えるとこうなります。

靴と表皮の間で靴下が多少動いてくれることで、表皮のズレを減らしてくれているんですね。もちろん長時間運動すると、靴下程度じゃ焼け石に水になってしまうんですが、それでも靴下は足を守ってくれているのです。

 

基本のマメ対策①とにかく足を濡らさない・蒸らさない

有名なトレイルランナー、望月将悟さんはこう言いました。「靴下は常にフレッシュに。どんな靴下でも良いから清潔で乾いた靴下が一番良い」

 

もっともマメが出来やすいのは皮膚がふやけた状態

雨で濡れたり、汗で蒸れたりしてふやけてしまった皮膚は実は最も外的な力に弱く、マメが出来やすい状態

いろんなシチュエーションがあるので、皮膚がいつも乾いている状態と言うのは難しいかもしれませんが、とにかく出来るだけ足は濡らさず、フレッシュな靴下を着用するようにしましょう。

なお、雨に濡れた靴下のまま歩き続けてふやけた足がこちらです。

この写真は毎日30kmほど歩き続けて3週間目の頃で、3週間の間に一度も出来なかったマメがついにここで出来てしまいました。塗れた足は本当にあっと言う間にマメが出来てしまうのです。

 

気温に合わせた乾きやすい靴下を

マメ対策には厚手の靴下を履くのが効果的ですが、気温に対して厚過ぎる靴下を履いて足が蒸れてしまっては本末転倒です。皮膚がふやける状態は第一に避けるべきです。

蒸れない範囲で出来れば厚手の靴下を、そして何より透湿性の高い靴下を履く事が大切です。

 

基本のマメ対策②変な所にできるマメは靴を見直そう

なぜこんな場所にマメが・・・

マメが出来やすい場所は、足の裏側、特に親指の延長線のあたりや、親指の側面など、歩いたり走ったりする時にどうしても外力がかかる場所。これらはある意味、正常な場所のマメ

靴が合ってないと、「なぜこんな場所に?」と思うような場所にマメが出来てしまいます。実は僕自身は経験無いのですが、アキレス腱の下あたりに直径3cmもの巨大なマメを作ってしまった人を見た事があります。まるで、かかとの後ろにコブを付けてるような状態で、靴を履く行為すらハードな苦行と言った具合でした。

話を聞くと、1回しか履いてない靴で徒歩旅に出てしまったそうで、おそらくはサイズが少し小さめだったんじゃないかなと。

変な場所にマメが出来てしまったら、まず他の対策をするより先に靴を疑いましょう

 

基本のマメ対策③靴に入った小石は取り除こう

山道や砂利道を歩いていると、どうしても靴に小石が入って来ます。普段ならパッと脱いで出せば良い話ですが、荷物が重かったり、ややこしい登山靴だったりすると、どうしても億劫に感じて放置してしまいがちです。

が、これがまたマメのできる元凶になります。小石が入ってしまったら、状況の許す限りできるだけ速やかに取り除きましょう

 

気軽に買える「ワセリン」を活用しよう

上記の基本のマメ対策①~③をやっても、やっぱりマメが出来てしまう場合は、ワセリンを使ってみましょう

ワセリンは人体に塗れる潤滑油のような物。マメの防止には効果抜群です。なんで効果があるのかをイメージ図にしてみました。

要するに、表皮と靴下の間の摩擦を減らして(=滑りを良くして)、表皮が引っ張られないようにすると言う物です。

ワセリンは薬局やドラッグストアに行けば簡単に購入できますので、マメに悩んでいる方はとりあえず試してみる事をオススメします。旅先で簡単に入手できるのもメリットです。

 

超長時間の活動だと流れてしまう事も

ワセリンには耐水性があるので、多少汗をかいたり水に濡れたりしても簡単には流れませんが、それでも限度があります。経験上、6~8時間程度までならもちますが、それ以上は状況によっては厳しくなります。そんな時に使えるのが次の商品。

 

最強のマメ対策「プロテクトシリーズ」

僕の知る限り、最強のマメ対策は「プロテクトシリーズ」と呼ばれる、マメ対策専用のクリームです。

仕組みとしてはワセリンに近いのですが、表面に付着するだけのワセリンとは違い、こちらは表皮に浸透するため効果の持続時間が長く、雨や汗による濡れにも強いです。僕も豪雨のトレイルランレースで使いましたが、試合前に塗布しただけで14時間は全然余裕でもちました。

欠点はワセリンに比べて値段が高くその辺に売られていない事。旅先で手に入れるのが難しいので、長期のタフ旅中に毎日使うにはちょっと向かないかもしれません。ここぞと言う時のレースやチャレンジに用意しておくと良いでしょう!

プロテクトシリーズ、いくつかタイプがあるのでいろいろ見てみてはいかがでしょうか。

 

マメ対策まとめ

マメってのは、靴、靴下、歩き方、環境など、いろんな要因で引き起こされます。まずは基本的なところ、靴や靴下との組み合わせなどを改善し、それでも無理ならワセリンやプロテクトシリーズに頼ると良いと思います。

と言う事で、マメに悩まされない快適なタフ旅を楽しみましょう!

 

コメント投稿

※名前は必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。
※コメントは管理者の承認後に表示されます。

CAPTCHA