季節別・野宿スタイル別!野宿の必要装備一覧

野宿に必要な装備とは?

野宿に必要な装備・・・テント?シュラフ?最初の頃は何を持って行って良いかも分からないでしょうし、夏は野宿できても冬は不安・・・と言う方もいうかと思います。かと言って必要っぽい物を全部揃えたりするとどんどん出費がかさむし、持って行くのも重くなります。

そこで今回は、野宿に必要な装備・あると良い装備を一覧にまとめました!

 

季節と野宿スタイル別の必要装備一覧

まずいきなり表を出します。中身はその後で説明します。

 

テント・ツェルト(簡易テント)・テント無しの3スタイルで、更にそれぞれ夏と冬に分けました。また、調理器具や照明まで含めるとややこしくなるので、今回は寝るのに必要な物でまとめました。

なお、ボクはたいてい”◎”と”○”の物を持って行きます

では順番に補足説明して行きます。

 

テント泊の場合

テント泊で、テントが必要でツェルトは不要なのは当たり前なので、その下から解説します。

 

シュラフ

シュラフは「薄手」「厚手」で分類していますが、「薄手」はモンベル アルパインダウンハガー800#7くらいのイメージ。

 

「厚手」はモンベル ダウンハガー800#2か#1くらいのイメージ。

 

夏でもやっぱりシュラフは必要です。ボクは学生の頃お金が無かったのでテント1つでうろうろしたりもしましたが、平地でも盆を過ぎると夜は寒いですし、山の中だとさほど標高が高くなくてもけっこう冷え込みます。なので、ボクは何度も新聞紙にくるまりながら寒くて眠れない夜を過ごしました。夏なのに。

もちろん、服も脱ぎたいくらい暑くて仕方ない夜もあります。なのでものすごく薄手の寝袋が1つあればOKです。

 

一方、冬の場合、1,2℃くらいまでは#2だけでも寝られますが、0℃くらいだと#2クラスの場合は少し寒いのでダウンジャケットも持っておいた方が良いです。

⇒あわせて読みたい『野宿者向け!オススメのシュラフと選び方』

 

グラウンドシート

グラウンドシートと言うのは、テントの下に敷くシートの事です。こんなの。

別にビニルシートやピクニックシートでも良いんですが、テント用のはやっぱり丈夫でコンパクトです。

個人的には、テントではグラウンドシートはあると良いレベルって感じです。テントをキレイな状態で使い続けたい場合は効果的。

 

シュラフカバー

シュラフカバーと言うのは言ってみればシュラフのレインウェアみたいなものです。

シュラフとほぼ同じ形状で一回り大きく、薄い防水性の素材で出来ています。

シュラフは水に濡れると極端に性能が落ちてしまうので、シュラフが濡れる環境では必須の装備になります。

・・・が、テント泊の場合、夏はテントが破損しているか、テントごと浸水でもしない限りシュラフが濡れるなんて事は起こりませんし、冬は結露で多少は濡れるものの、ダブルのテントであればシュラフの性能が落ちるほど濡れる事はあまりありません。

ただ、朝しっとりしたシュラフを収納して、また夜しっとり冷たいシュラフを出すのはちょっと気分が良くないですので、冬は余裕があればシュラフカバーも持って行きます。

 

断熱マット

テント内で、体の下に敷くマットの事です。こんなの。

地面からの熱や冷気を遮断するとと同時に、クッション性をもたせて寝心地を良くすると言うもの。

冬はこれが無いと、いくら厚いシュラフを持っていても寒くて寝られません。ボクは断熱マットを持たずに初めての冬季野宿に臨み、あまりにも地面が冷たいのでありったけの服や書籍、果てはパンフレット類までを体の下に敷きましたが、それでも冷たすぎて全く寝られませんでした

一方、夏は焼けたアスファルトの上なんかにテントを張ると、断熱マットで防ぎきれない(詳しくはこちらの記事を参照⇒『眠れない野宿者必見!快適に野宿できる場所選び条件』)ので、どっちみち夏は熱くない地面を選んでテントを張らないといけません。なので、夏は断熱と言うよりはクッション性があると快適だねと言う程度です。

 

虫除けグッズ

これもまぁ、テントの外で活動する時間が長い人は”あれば良い”程度です。出入りにさえ気を付ければテントの中に虫が入ってくることは無いので、無くてもさほど困りません。

 

防寒着

シュラフの項目でちらっと触れましたが、シュラフだけだと寒い場合があります。シュラフはたいてい、防寒着を着て寝る事を前提として作られているからです。

モンベルダウンハガー#1クラスのシュラフであれば、日本の平地ではたいてい大丈夫だと思いますが、それより薄いシュラフの人はダウンジャケットも持っておいた方が良いでしょう。

 

ツェルト泊の場合

ツェルトって言うのは、生地1枚でできた簡易テントの事です。生地だけだと収納時は350ml缶くらいの大きさになり、テントと比べると非常にコンパクトなのが特徴。ちなみにツェルトと言うのはこういうの。

もし野宿初心者の方であれば、ツェルトはちょっと難易度が高いので、無視して読み飛ばしてもらっても構いません。

またシュラフの項目から1つずつ説明します。

 

シュラフ

シュラフに関しては、テント泊と同じと思って良いです。厚さの選定に関しても、テントと同じです。

 

グラウンドシート

グラウンドシートはツェルト泊では必須です。なぜかと言うと、ツェルトは床面が真っ二つに開いているからです。

地面からの湿気は結構ありますし、雨なんか降るとたまったもんじゃありません。また虫もいます。よっぽど地面に寝ても良いってタフな方でない限り、グラウンドシートは必須です。

 

シュラフカバー

ツェルトってのは本当に簡易的でチャチな物です。雨が本降りになったらひとたまりもありません

また、冬はテントと比べ物にならないくらい結露が激しく、凍った結露が雪のように降り注いで来ます。

なので、ツェルト泊では夏も冬も水対策が必須になるのです。シュラフカバーはかならず着用した方が良いです。

 

断熱マット

断熱マットに関してはテントと同じです。床面がチャチい分、テントよりもありがたみが増すかなという程度。

 

虫除けグッズ

ツェルトはまったく密閉されないので、夏は虫対策が必須になります。

冬はまぁ蚊はいないかな…と言う感じですが、冬も暖かい地域ではあった方が良いかもしれません。

 

防寒着

防寒着に関してはテントと同じです。やっぱりツェルトがチャチい分、あると安心感が増します。

 

テント無し泊の場合

テント無し泊ってのは、本当に野宿と言うか、身ひとつで寝る事です。

またシュラフの項目から説明していきます。

 

シュラフ

シュラフは、テント泊やツェルト泊と同じ考え方・選び方で良いです。

 

グラウンドシート

身ひとつで寝る場合、たいていベンチなどを探して寝る事になるので、グラウンドシートは必要と言うわけではありません。持っていると、極端に汚いベンチでも寝られたり、「地面で寝る」と言う選択肢が増えるくらいかなと思います。

 

シュラフカバー

シュラフカバーに関してはツェルトと同じ感覚です。寝る場所がほぼ屋外で湿気や雨にそのままさらされる可能性が高いので、シュラフが濡れて機能が落ちないようにする為に、シュラフカバーは必須です。

 

断熱マット

ベンチでも、冬はかなり下から冷え込みます。断熱マットは必須です。

夏はあっても無くても良いです。あるとクッション性が良い分快適だと言う程度。

 

虫除けグッズ

これはツェルトと同じ感覚。ほぼ屋外なので、夏は蚊対策は必須です。

 

防寒着

防寒着はテントやツェルトと同じ感覚で良いですが、やっぱり冬にシュラフの外=外気と言うのはツラいものがあるので、防寒着はあった方が良いです。

 

適切な装備で野宿を楽しもう!

まだ何も装備を持っていない方は、表の◎印から順に揃えて行くと良いと思います。

どの装備も結構良い値段しますし、また安モノを買うと性能が不十分だったり、途中で壊れたりして悲惨な目に遭いかねません。

装備は少しずつ、かと言って1つ1つは変にケチらないように、必要な物から徐々に揃えて行く事をオススメします!

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