野宿は危険?野宿の安全心得

危険から身を守る!野宿の安全心得

野宿って危険だと思っていませんか?そう!危険なんですよ!

・・・はい、何も知らずに野宿するととても危険な場合があります。

特に近年は、性別や年齢を問わず野宿でタフ旅を楽しむ方が増えてきました。(タフ旅ってなに?と言う方はこちら)

と言う事で、今回は安全に野宿を楽しむ為の安全心得をまとめました。

 

人里近くでの野宿の安全心得

人間とは付かず離れずがベスト

人里近くの野宿では、最も怖いのは人間です。

盗難や暴行などの犯罪に巻き込まれかけても、すぐに助けを求められる場所を選ぶのが良いです。

例えば、

  • 民家の明かりが見える位置(50~100メートル程度距離をとる)
  • 住宅地にある公園の、外からは見えない位置
  • 道の駅などの駐車場の端

などがあります。

民家は近づきすぎると逆にこちらが不審者なので、迷惑をかけないように近づきすぎないようにしましょう

公園で、外から見えない位置に場所をとるのも、1つは近隣住民を不安にさせないためと言うのもありますが、悪い人の目に留まらないようにするため、またもし誰か近付いてきたらすぐに分かるようにするためと言う理由が大きいです。

道の駅は人里近くにあるとは限りませんが、夜でも車中泊の人がいる事が多いので、利用しやすいです。

人里近くの野宿では、人目に付かないようにしつつも、何かあれば助けを求められる、付かず離れずの距離を保つ事が大事です。

 

都会での野宿

どこからを都会と言うか線引きが微妙な所ですが、ボクは都会での野宿は推奨しません

理由は大きく2つ。都会は夜中も外を歩く人が多いので、

  • どこに居座っても迷惑になる可能性が高いから
  • どこに居座っても迷惑をかけられる可能性が高いから

この2つが大きな理由です。②には犯罪に巻き込まれるのも含まれます。

やっぱり都会の夜中は治安が悪いです。自転車にしろ、徒歩にしろ、野宿をしようって人は一定の荷物と現金を持っているはず。そんな状態で無防備に都会に寝ていては、盗って下さいと言ってるようなものです。

また、野宿時は光や人の歩く音に対してすごく敏感になります。都会で野宿してもゆっくり寝られません。

都会には24時間開いている施設(ネットカフェや試写室)が多いので、少しお金を払ってでもそう言う施設の利用をお勧めします。日本人の多くが忘れがちですが、安全はお金で買いましょう

 

水辺の野宿の安全心得

河原の野宿は要注意

キャンプと言えば河原。水場も近くて便利だし、夏は涼しいし一石二鳥と言いたい所ですが、実は何も考えずに河原で野宿すると命に関わります

 

何よりも怖い『鉄砲水』

河原の野宿では、最も怖いのは鉄砲水です。鉄砲水と言うのは、川の水位が急激に上昇する事を言います。

原因は、豪雨や、豪雨によるダムの放水。怖いケースは、その場所で雨が降っていなくても上流で豪雨になっていて鉄砲水が発生するケース。

 

鉄砲水でどんな事故が起こるか

日本の鉄砲水による事故で有名なのが、1999年の玄倉川水難事故2008年の都賀川水難事故(いずれのリンクもWikipedia)。

都賀川水難事故は、現地で雨が降り出す前から大雨洪水警報が発令されてはいたものの、直前まで晴天で、雨が降り出してから24分で水位が1.3メートルも上昇したと言う、非常に怖いケース。

また、日本じゃないし河川でも無かったようなのですが、ケニアでテント泊している時に鉄砲水に襲われた方のブログが、非常に分かりやすいし怖いので、読むととてもイメージしやすくなると思います。
⇒崎山晋平の自転車世界一周「そして起こった悲劇」

 

雨が降っていなくても起こる可能性がある鉄砲水

鉄砲水は雨が降る事で起こると思われがちですが、雨が降っていなくても起こる場合があります。

例えば、狭い川だと偶然木や石などが溜まって川の水をせき止め、天然のダムのような物が出来てしまい、ある日それが決壊して鉄砲水になる場合があるそうです。

これだと天候も全く関係無いので、非常に怖いですね。

 

鉄砲水に巻き込まれない為には

鉄砲水の前兆は、急激に川の水に泥が混じって濁り始める事なんですが、野宿の話をしてるのにそんな前兆意味無いですよね。寝てる間に川の水の変化に気付けるわけないのです。

最も確実なのは、水と高さが近い、平らな河原にはテントを張らない事

どうしても河原にテントを張りたい場合は、周囲の様子をよく観察しましょう。以下のような特徴が見られる河原には絶対テントを張ってはいけません。

  • 上流にダムがある
  • ダム放水の注意看板が立っている
  • 河原に植物があまり生えていない
  • 雨が降っている・降りそうである

これらの特徴が無かったら安全と言うわけではありませんが、これらの特徴が1つでも見られる河原では絶対に野宿をしてはいけません

 

海辺の野宿は満ち潮に気を付けて

海辺の野宿は満ち潮に気を付けましょう。テントを張る前に砂浜や堤防を観察し、普段どの高さまで潮が来るかを把握しましょう。日があるうちなら、比較的簡単に見つけられるはずです。

もちろん、地震があったらとりあえず海辺からは離れるようにしましょう。

 

山中の野宿の安全心得

山中の野宿では、最も怖いのは動物です。

暗くなったら動かない

山中では夕方明るいうちに寝場所を確保してしまいましょう。

夜使う水を先に汲んで置いたり、用を足す場所を決めたりして、暗くなってからうろうろする羽目にならないようにしましょう。

夜はイノシシやクマ、野犬などの動物に遭遇する確率がぐっと上がりますし、暗いと転倒や滑落などの危険もあります。

 

食べ物やゴミは絶対外に放置しない

食材の生ゴミや、空いた容器、また夜作った食べ物が余ってしまった場合など、ビニル袋に入れたりフタをしてテントの外に置く人がたまにいますが、危険なので絶対にやめましょう

外に置いておくと、食べ物の匂いにつられて動物が漁りに来ます

食べ物の匂いのする物は、二重にビニル袋で包むなどした上で、テントの中に持込みましょう

 

動物が来てしまったら

ボクは、寝てる間に大きな動物が来てしまった事はありませんが、活動中にイノシシやクマに遭ったことは何回かありますし、小さな動物はよくテントの周りをうろついている気配を感じます。

動物相手にこれが正解!って対処はなかなか難しいですが、テントにいる時に動物が来てしまったら、できるだけ動かず音を立てず、自然に動物が去るのを待つのが良いんじゃないかと思っています。

 

動物を寄せ付けないために

持っていれば、ラジオや音楽を一晩中流しておくのが、動物除けに有効と言われています。ボクはやった事がありませんが・・・。

一晩中音を鳴らすと言うのは、周囲にキャンプしている人がいたり住宅があると迷惑になるので、状況を見て行うようにしましょう。

 

安全に野宿を楽しもう!

人間、自然、動物・・・野宿はどんな場所でも危険を伴います

ですが、ちゃんと危険を知った上で場所を選び、行動に気を付ければ、危険に遭遇する可能性はぐっと減ります。しっかり学んで安全に野宿を楽しみましょう!

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