自転車旅行につきもの!パンクの原因あれこれと修理方法まとめ

自転車旅行にパンクはつきもの!

自転車旅行に出ると、必ずとまではいかないものの、1日中自転車に乗る旅行の場合1週間の間に1回くらいはパンクします

パンクって不思議なもので、なぜか続く時は1日の間に2回(違う原因で)パンクしたり、しない時は1ヶ月くらいパンクしない時もあります。まぁ平均すると1週間に1回くらいの体感です。

ボクは17歳で初めて泊りがけの自転車旅行に出掛ける際、父親に許可を求めたところ、許可の条件が「パンクを修理できること」でした。その時は「ふぅん?」と思いながらとりあえずパンク修理の練習をしましたが、後になってこの条件はとても正しい事に気付きました。そのくらい自転車旅行にパンクはつきものです。

一口にパンクと言っても、路上でのパンク原因はいろいろあって、その原因に合わせた修理をしないとすぐに再パンクする事もあります。

と言う事で、今回は自転車のパンク原因と修理方法をまとめました!



釘などを踏んでのパンク

見分け方

釘や画鋲など、尖った物を踏むという最もオーソドックスなパンクです。

踏む物や踏み方によって、踏んだ瞬間ハデにパンクするケースから、キレイに刺さって徐々に空気が漏れるケースまで様々なので、他のパンクと見分けるのが意外と厄介。

 

漏れ箇所の探し方

水の中に沈めて空気の漏れを探すのがオーソドックスですが、自転車旅行中にそう都合よくチューブを沈められる容器も水もありません。ので、ボクはこの方法をやった事がありません。

また、静かな環境なら空気を入れて漏れ音で探す方法もありますが、旅行中のパンク修理は通行量の多い道路沿いや、風の強い場所でせざるを得ないケースも多いため、僅かな音では探せなかったりします。

まずタイヤ外観を目視で確認。刺さった物が大きければここで見つかりますが、小さいトゲだったり踏んだ画鋲が折れたりすると、完全に埋まって外からはわからなくなります。

 

外から見つからなければ、タイヤをリムから外し、タイヤの内側を指で触って確認。手をケガしないように慎重に。この時チューブとタイヤの位置関係がわかるようにしておく事。

タイヤの内側にトゲが見つかったら除去し、チューブのその位置に該当する箇所を見て、穴を発見します。

 

修理方法

一般的なパンク修理方法でOK。大きく分けると2通り。

1つ目は、市販のパンク修理セットでパンク箇所周辺にゴム糊を塗布し、修理パッチを当てて圧着

2つ目は、チューブごと交換。こっちの方が確実で修理時間も早い。ボクは周囲が暗かったり時間が無かったりする場合は、チューブ交換してしまいます。ただしお財布には痛いので、パンクが続くと困る。

他にも、最近は楽ちんに修理できるツールがあります。便利なパンク修理ツールはこの記事の末尾で紹介しています。

 

虫ゴム劣化によるパンク

見分け方

これは長期間置きっぱなしの自転車によくあるパンク。英式バルブの話です。自転車旅行を続けていると、虫ゴムが劣化するより先に他の理由でパンクしてしまうので、旅行中に関してはあんまり見かけないパンクです。

ずっと置いてある自転車に久しぶりに乗ろうと思ったら、空気を入れても入れても数時間で空気が抜けてしまうパンクだと、ほぼ虫ゴム劣化が原因だと思って良いです。

 

修理方法

バルブ部分をつまんで反時計回りに回すと、どんどん緩んでくると思います。外れるまで回します。

引っこ抜いた先にはまっているゴムが“虫ゴム”です。古い虫ゴムを外して、新しい虫ゴムに付け替えるだけで修理完了です。

この小さいチューブ状の虫ゴムは、パンク修理キットにはよく入っていますし、自転車用品が豊富なホームセンターなどには別売りでも置かれています。

 

バルブの根元が裂けるパンク

見分け方

バルブの根元部分は、ゴムが分厚くて伸びが良くないため、チューブが古くなってゴムが劣化してくると自然に亀裂が出来る場合があります。

パンク速度はややゆっくりですが、虫ゴムの劣化よりもあきらかに速い速度で空気が抜ける事が多いです。

「トゲを踏んでのパンクかな?」とトゲを探しまわってもどうしても見当たらず、前回のチューブ交換がいつの事だったか思い出せないくらい古いチューブの時は、バルブの根元を疑ってみましょう。

 

修理方法

バルブの根元の曲面にパッチを当てるのはほぼ不可能なので、バルブの根元が裂けていたらチューブ交換しかありません

 

リムに挟まってのパンク(リム打ちパンク)

見分け方

タイヤの空気圧がいまいちな状態で、段差などに乗り上げると同時にパンクしたら、ほぼ間違いなくリム打ちパンクです。リムの両サイドの縁に当たるため、チューブの左右二ケ所に穴があくのが特徴です。

タイヤに強い力がかかってひしゃげてしまい、その瞬間チューブがリムと地面に挟まったような状態になってチューブが破れると言う仕組みです。

 

修理方法

リム打ちパンクは、トゲなどを踏んでのパンクよりも大きい穴になりがちなのと、地面と接地する面とズレた場所に穴ができる為、パッチをあててもまたすぐに空気漏れする可能性が高いです。

上手にやれば直せない事もないですが、苦労して直すよりはチューブごと交換してしまった方が楽だし手っ取り早いです。

 

リムテープ劣化によるパンク

リムには、スポークとニップルを通すための丸い穴があります。普通、ここにはリムテープと呼ばれる保護テープが貼られている為、穴は見えない状態になっているのですが、このリムテープが経年劣化で擦り切れて来ると、空気圧の高いチューブがリムの穴に食い込むような形になってしまい、リム穴のエッジでチューブが破損してパンクします。

 

見分け方

タイヤとチューブをリムから外した時に、リムテープが擦り切れてリム穴の形状がくっきり見えるようになっていて、チューブの破損個所が内周側だった場合は、リムテープ劣化によるパンクと思って間違いありません。

正常な状態だと、穴はほとんど見えません。これが貼り換えてすぐのリムテープの写真。

 

あちこち穴があき、しかも擦り切れて破断してるリムテープ。

 

修理方法

まずリムテープを貼り替えましょう。そうでないと新しいチューブを使ってもまたすぐにパンクします。

リムテープを貼り換える時は、まずリムテープの端に穴をあけドライバー等を差してバルブ穴に留めるとやりやすいです。こんな感じ。

チューブの穴は、小さければパッチを当ててどうにかなるのかもしれませんが、ボクが実際にやらかした時はけっこう大きく裂けていたので、チューブを交換しました。

 

超便利なパンク修理道具

空気ボンベとパンク修理剤が一本に収まった、マルニ瞬間パンク修理剤と言う便利な流離用品があります。

普通に空気を入れる感じでバルブにねじ込むと、霧状のパンク修理剤が圧縮空気と一緒にチューブ内に噴射され、空気を入れると同時に霧状のパンク修理剤がチューブの穴を内側から塞いでくれると言う、なんとも便利な道具です。

ボクは1回だけ使った事があります。使う前はめちゃくちゃ半信半疑と言うか、二信八疑くらいで使ってみたのですが、バッチリ修理出来ました。荷物20kg積んで毎日150~200km走る、1週間の旅行の半ばくらいで使い、旅行最後までもちました。

パンクの原因を取り除かずに安易に使うと再パンクしてしまいますし、小さな穴(説明書きには1mm以下)にしか使えないし、1回の修理にしてはお値段が高いのでそうやたらと使えるものではありませんが、急いでいてパンク修理の時間が惜しい時や、夜間明かりが乏しい中でパンク修理をしないといけない時などは非常にありがたい道具です。ボクは真冬の夜のパンク修理に使ってありがたみMAXでした。

1本常備しておくと安心ですね!

 

自転車のパンクまとめ

自転車旅行中のトラブルの7割はパンクと思って良いくらい、パンクはしょっちゅう起こります。

逆に言えば、パンクの原因と修理方法さえマスターしておけば、自転車旅行中のトラブルの7割は恐れるに足りないと言う意味でもあります。

と言う事で、自転車旅行に出かけるタフ旅人のみなさまは、パンクの原因と修理方法をしっかり勉強してお出かけ下さい!

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