アウトドアスマホBlackviewのBV5900を3ヶ月使ってみたのでレビュー

アウトドアスマホBV5900を1ヶ月使ってみた

2020年2月にBlackviewが出しているアウトドアスマホBV5900を買ってみました。

ボクはもともと京セラのTORQUEシリーズのSTK-01を使っており、次も京セラを考えていたのですが、見るとまぁSIMフリーが出ていないじゃないですか。海外旅行が趣味のボクからすると、SIMフリーでないスマホなんてスマホの内に入りません

と言う事でSIMフリーのアウトドアスマホをあれこれ探してみましたが、アウトドアスマホ(防水・防塵・耐衝撃)の候補としてはキャタピラー社(CAT-S60)OUKITEL社。そしてBlackview社の3社が候補として挙がってきました。

キャタピラー社のスマホはカッコいいし多機能でかなり惹かれましたが、値段がべらぼうに高いのと、S60に関してはOSのバージョンアップで動作が不安定になったと言うレビューが散見されたので回避。

OUKITELかBlackviewか悩んだ末、Blackviewを選択しました。最初はBV5500Pro(14,000円程度)を買おうかと思っていたのですが、


 

結局、デザインがカッコ良いと思ったBV5900(19,000円程度)を買いました


今回はこのBV5900を開封から1ヶ月使った感想や、スペック的にBV5500Proと比較してどうかと言う事を書いていきます。

→2020年5月追記:3ヶ月使った感想は赤字で追記しています。

 

目次
  1. アウトドアスマホBV5900を1ヶ月使ってみた
  2. BV5900の基本仕様
  3. 実際に購入したBV5900を開封
  4. BV5900を1ヶ月使った感想
  5. BV5900の総評

 

BV5900の基本仕様

以下、数値はメーカHPから抜粋し、実際に自分が使ってみた上でのコメントを書いていきます。なお、『★マーク=BV5500Proより良くなっている所』と言う意味です。

外形寸法と重量
  • 外形寸法:長辺159mm×短辺80mm×厚さ15mm
  • 本体重量:268g
  • カラーバリエーション:ブラック、オレンジ、グリーン

ボクは3色の中からオレンジを選択。ボクがもと使っていたスマホが小型だったのもあって、開封した時はあまりの大きさと重さに仰天しました。

ただ、ボクが購入の際に比較したOUKITELのWP1は257.8g、キャタピラー社のCATs60は223g、2020年2月に発売したCATs61は260gと、近年のアウトドアスマホはとにかく大型化しているので、アウトドアスマホを持つ以上この程度の大きさと重さは避けられないのかなと思います。

背面は全面ラバー

 

角はグリップのしっかりしたラバー

 

角のラバーが地味に良い仕事をしており、拾い上げる際やホールド時、指が良い感じに引っかかって安定感があります。なので重量と大きさの割には片手でも扱いやすいと感じました。

 

背面下部には大きめのストラップ穴が付いているので、心配であれば落下防止のストラップを付ける事も出来ます。

 

ディスプレイと縁の段差は0.1ミリ程度

ボクが使っていたSTK01はこの段差が大きすぎて時々ストレスでしたが、このくらいなら全然違和感を感じません。

 

外部ボタン

スマホの画面を見ている状態で、向かって右の側面にボタンが3つ

左から、『電源』『音量小』『音量大』です。側面もボタンも金属製で丈夫そう。

スマホ画面の向かって左の側面にはボタンが1つ

これはスマホを起動し「設定」→「Side Key Function」好きな機能を割り当てられるボタンです。1回押し、2回押し、長押しの3パターン設定できます。(「何も設定しない」と言う設定も可能)

とりあえずボクは2回押しでグーグルマップ、長押しでライトを割り当ててみたところ、時々ポケット内でライトが点いてしまう事態に。押しやすいボタンな分、割り当て機能は注意が必要です。

 

ディスプレイ
  • サイズ:5.7インチ
  • 解像度:720×1520 HD+
  • 視野角:フルアングル

 

スペックなど
  • OS:Android9
  • CPU:Mediatek Helio A22 MT6761 2.0GHz★
  • GPU:IMG GE8300@420/660MHZ★
  • RAM:3GB
  • 内部ストレージ:32GB★

なんだかんだでアプリ入れたり写真や動画がたまると、10GBくらいはすぐに超えてしまうので、ストレージが32GBもあるのは嬉しい。(BV5500Proは16GB)

動作ですが、ボクが使う範囲(マップやWebブラウザ)だと普通にサクサク動きます。一番重いのはたまにやる戦略シミュレーションゲームですが、これも固まったり落ちたりする事はありませんし、本体が熱くなると言う事もありません。主観ですがずいぶん余裕そうに動いています。特に重いゲームと言う噂のポケGOやドラクエウォークはやっていないので分かりません。

追記:3ヶ月使用してストレージは半分ほど埋まっていますが、動作の遅れなどはありません。

 

SIMカードスロット

向かって左の側面にカードスロットがあります。抜き出すとこんな感じ。

ここにはSIMカード2枚、もしくはSIMカード1枚+microSDカード1枚が入ります。SIMはnanoです。

ボクは現状SIMを2枚挿ししており、データSIMとしてノマドSIM、音声通話SIMとしてLINEモバイルSIMを挿しています。SDカードを挿したい場合はSIMは1枚しか挿せませんが、前述の通り内部ストレージが32GBもあるので、よほど特殊な使い方をしない限りはSDカードは要らないんじゃないかと思います。少なくともボクは必要性を感じていません。

 

カメラ
  • フロントカメラ画素:500万画素 F2.2
  • リアカメラ画素:1300万画素 F2.2★
  • フラッシュ:リアのみ

BV5500Proではやや残念がるレビューもあったリアカメラの画素が、BV5900では800万→1300万に上がっています

ボクはデジタル一眼を持ち歩くので、スマホのカメラにはそこまでこだわっていませんでしたが、これなら荒天時のサブ機にしても良いなと思いました。

追記:予想通り、雨天時のサブカメラとして便利でした。

 

バッテリ
  • バッテリ容量:5580mAh★
  • 高速充電可能(5V2Aまで)★
  • 取り外し不可
  • USB TypeC

BV5500Proでは4400mAhだったバッテリ容量が、BV5900では25%ほど増えています

体感的には、充電100%で朝家を出て、電車の中でゲームをしたり、街中でちょくちょくマップを開いたり、空き時間にまた軽いゲームやWebサイト閲覧をする程度の使い方であれば、夜帰宅してもまだ75%前後です。日中は機内モードにしたり電源を落としたりなどは一切していません。

そのまま使い続けて2日目の夜になるとようやく40%を切るくらいになっているので、まだ余裕があるけど充電するかな、となります。この程度の使い方であれば48時間は全然もつでしょう。

追記:使わない時は機内モードで時々オフラインマップを確認、1日数回オンラインの運用だと、2泊で25%しか減りませんでした。

なので、最初は「アウトドア(登山やトレイルラン)で持ち歩くには少し重いな」と感じましたが、これだけ電池の持ちが良いとよほど長丁場でない限りモバイルバッテリーを持つ必要が無いので、変に小さいスマホよりもトータル軽い重量で済むかもしれません。

 

また、BV5500Proでは充電は5V1Aまででしたが、BV5900では5V2Aの高速充電が可能になっています。購入時に本体に付属の充電器は5V1.5Aで、これでも十分早く充電が終わります。

 

ネットワーク
  • Wi-Fi:802.11 a/b/g/n
  • Blue-Tooth:BT4.2
  • GSM:B2,B3,B5,B8
  • 3G:B1,B8
  • 4G:B1,B3,B7,B8,B20,B40

BV5500Proと共通の注意点として、auの回線だとほぼ使えないようです。auキャリアのSIMを持っている人は要注意。またdocomoでも山間部で使われているB19に対応していないため、使えない場合があるようです。登山などに行く方はアプリやマップをオフラインで使える状態に準備しておくなどして対応しましょう。今までdocomoで電波が入っていた山でも、スマホを変えたら入らなくなるかもしれません。

追記:四国お遍路に持って行ったところ、四国の山間部(集落がある程度の人里でも)では、圏外の割合が高かったです。

現状、日本でBV5900を使うにあたって、ネットワークの対応バンドが一番のネックかなと言う気がしています。auでさえなければ運用でカバーしましょう。

▲目次に戻る

 

実際に購入したBV5900を開封

BV5900開封と付属品の確認

こんな箱で届きます。

「スマホってこんなに重かったっけ?」と言うのが正直な感想。

開けたところ。

 

中の物を全部取り出して並べたところ。

  1. 問い合わせ先カード(何も書かれていない)
  2. 充電器
  3. イヤホン
  4. 充電ケーブル
  5. 本体
  6. 画面保護フィルム
  7. SIMカードスロットピン
  8. USB変換アダプタ
  9. スタートアップマニュアル

充実の付属品です。保護フィルムまで入ってるのはすごい。

問い合わせ先カードには何も書かれていませんでしたが、BV5900到着前後にこんなメールが送られて来ました。

やや翻訳感のある日本語ですが、どことなく丁寧そうな雰囲気で好感が持てます。今のところ特に問い合わせたい事や不満も無いので、実際どんな対応かは分かりませんけど。

 

BV5900の起動とスタートアップ

BV5900は充電された状態で出荷されているので、初回起動前の充電は不要です。ボクはとりあえず保護フィルムを貼りました。

 

電源を入れる前にSIMカードを入れるように書かれていたのですが、入れる前にうっかり起動してしまいました。でも起動してからも「SIMカードを入れてください」の画面になるので、慌てなくてもこの時入れればOKでした。

SIMカードスロットを開けるためのピンが付属品として付いていますが、ボクは爪で開ける事が出来ました

起動すると言語を選択する画面があり、日本語を選択。次にGoogleアカウントにログインしたり、前使っていたスマホのデータを復元するかどうかなどの設定がありました。画面に順番に出てきた設定を、淡々とこなしていくだけです。

 

一通り設定が終わると待ち受け画面が現れました。

ボクの場合、1代目スマホが壊れた後に繋ぎで3週間ほど使っていたメキシコの格安スマホの背景や余計なショートカットがいくつか復元されてしまっています。

なお、この起動時点で充電はいきなり96%ありました。

新しいスマホを早く触りたいのにまず充電しないといけない!って結構ストレスなので、最初からフル充電なのはなんとなく嬉しいですね。

▲目次に戻る

 

BV5900を1ヶ月使った感想

不満

今のところ、特に不満はありません

→3ヶ月時点追記:使用せずにポケットに入れている間に電源が落ちている事が、週に1,2回程度あります。不満と言うほどではないですが、なんでだろうなと言う感じはします。個体差かもしれませんが。

でかくて重い割にはホールド感は良くて使いやすい。ネットワークはDocomoとSoftbank回線を使っていますが、多少の田舎や低山程度なら全然繋がります

→前述の通り、四国の山間部では圏外率が高かったです。

気になると言えば、設定画面やツール画面などで日本語がちょいちょい変だったり、英語のままだったりします。

この辺も「ん?w」となる程度で不便さは感じないので、特に問題はありません。

1ヶ月の間に水濡れと落下をまだ試せていないので、今後はそれがどうなるか楽しみです。前のスマホは散々水没させたり落下させたりしたので。

→カバー等を一切付けない状態で、雨の中で使用&1日中ポケットに入れっぱなしにしている事が何回かありましたが、大丈夫でした。また歩行中にアスファルトに落下させた事が2回ありましたが、動作に変化は無く、傷なども一切付いていません。

あと不満ではないのですが、イヤホン端子と充電端子がフタ式なので、ヘタってきて防水性能に影響しないのかな?と言うのがやや心配です。

 

満足
  • 濡れた指で触ってもちゃんと操作できる(前のスマホは誤検出がひどかった)
  • 電池のもちが良い
  • ストレージ容量が大きいので何も考えずに使っても余裕
  • 充電が早い
  • デザインがカッコいい

前のスマホ(STK01)は本体の防水はバッチリなのに、ちょっとでも画面や手が濡れていると誤検出が酷くて結局雨の中で使えない、と言う点が非常に残念だったんですが、BV5900は濡れた手で触っても正常に動きます。これで雨の中マップが開かなくてイライラする事も無くなります。

あとやっぱりバッテリのもちが良いのが一番うれしい。バッテリに関しては劣化が心配ですが、そもそもの充電頻度が少ないと、バッテリの劣化も遅いんじゃないかと言う気もします。2年後3年後にどうなるか楽しみです。

▲目次に戻る

 

BV5900の総評

まだ使い始めて1ヶ月ですが、お値段19,000円で目立った不満も無く、ストレージ容量やバッテリ容量、充電速度などはBV5500Proよりも上。BV5500ProとBV5900でかなり悩みましたが、BV5900を選んで良かったと思っています。大満足なのであとは長くメイン機として使えれば良いなと思っています。

追記:3ヶ月使うと欠点も分かり始めましたが、全然許容範囲・想定内の事なので、満足度は相変わらずです。でも後継機が出るなら、やっぱりdocomoの山間部バンドには対応させてほしいですね。

 

BV5900の購入はこちらから


 

その他、ボクが購入前に比較検討したスマホはこちら。

Blackview BV5500Pro


 

キャタピラー社のCAT-s60


 

キャタピラー社のCAT-s60の後継機、2020年2月発売の最新モデルs61


 

OUKITELのWP2


▲目次に戻る

 

アウトドアスマホBlackviewのBV5900を3ヶ月使ってみたのでレビュー” への4件のフィードバック

  1. アマゾンでBV5900を購入したものです。何処で調べたらよいのかわからないので、もし、ご存じでしたら教えてください。
    以前使っていたSDカードを入れたのですが、認識されずに初期化されました。BV5900では、SDカードとして容量を認識しています。ところがパソコンにつなぐと、全く見えないのです。そのため、音楽ファイルをBV5900に入れることができないのです。
    何か操作を間違えているのでしょうか?
    SDカードは、ファーウェイやASUS野スマホでは認識され、中身が見えます。BV5900に挿入すると、初期化されてしまいます。

    1. >>ひめちゃんさん
      すみません、わかりかねます・・・。
      スマホに公式のメーカ問い合わせ先が同封されていたと思うので、メーカに問い合わせてはいかがでしょう?

  2. 教えてください。 BV5900を一度初期化(工場出荷状態)して、再度起動するとAndroidを起動させるためのPINコードを求められました、コード番号分かりますでしょうか?

    1. >>デニスさん
      当方、公式のショップでもサポートでもありませんので、わかりません。
      購入時にPINコードを求められた覚えは無いので、一度初期化したのであればAndroidのPINではなく、SIMのPINか何かをご自身で設定されているのでは…?と思いました。

デニス へ返信する コメントをキャンセル

※名前は必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。
※コメントは管理者の承認後に表示されます。

CAPTCHA