野宿をする人すべてに徹底してほしい!野宿のマナー

野宿をする人すべてに徹底してほしい!野宿のマナー

近年、タフ旅があらゆる年齢層に浸透し、タフ旅を楽しむ人口が増えるのに比例し、マナーの悪い野宿者も増えてきました。(タフ旅ってなに?と言う方はこちら)

そのために、一部の地域で野宿を禁止する条例が施行されたり、野宿の定番場所として広く知られている“道の駅”でも、野宿禁止の場所が増えてきました。

このままでは、タフ旅がどんどんしづらくなってしまいます。現役のタフ旅人として、これは非常に困ります。そこで、今回は「野宿をするにあたってのマナー」をまとめました!

 

“野宿”の定義については別の記事で説明しています。まだお読みになっていない方はどうぞ⇒あわせて読みたい『野宿って何?』

 



野宿をするにあたって厳守すべきマナー

野宿するにあたってのマナーを一言で表現するなら『自分のいた痕跡を絶対に残すな』です。何かのスパイか特殊部隊みたいでカッコいいでしょう( ・´ー・`)フフーン

まぁ、痕跡を残すなだけじゃ意味不明なので、もう少し具体的に説明していきます。

 

野宿するなら時間を守れ!

野宿者は”不審者”な事を自覚しよう

実際によく見かけるのが、道の駅で野宿してそのまま朝を迎え、一般の客が来店し始めてるのにまだ堂々と寝いてる自転車乗り

また、まだ日があるのに公園にテントを張る人

気持ちは分かりますよ。タフ旅はその名の通り、非常に体力を消耗します。夜は早く寝たいし、朝は長く寝たいんです。でも野宿でそれは許されません

逆の立場で考えてみれば、これがどれだけ迷惑で気持ち悪い行為か、想像つくと思います。いつも利用している店の前に風呂にも入ってないような汚い人が寝転がっていたり、自宅の近所に誰が入ってるかわからないテントが設営されていたら、どう思いますか?そんな不審者に自分の子供や家族を近づかせたいですか?

野宿者ってのは不審者だって事を自覚しましょう。店の敷地内にいれば営業妨害です。野宿を禁止する道の駅が出て来てもなんら不思議じゃないのです

 

日暮れ後設営・夜明け前撤収が基本

基本は「日暮れ後設営・夜明け前撤収」です。これが出来ない野宿者が意外と多いんです。

もっと具体的に言えば、居座るのは

  • 公園など公共の場所にテントを張るなら日没後
  • バス停のベンチなどで寝るなら最終便が通り過ぎた後
  • 道の駅などで寝るなら営業時間が終わり店員も帰った後

逆に撤収は、

  • 公園などの公共の場所なら夜明け前
  • バス停なら始発便が来る20分以上前
  • 道の駅もやっぱり夜明け前(営業開始が遅くても野菜とか搬入しに来る地元の人が朝早い)

このくらいを目安にしましょう。朝は夜明け前に起床するのではなく、夜明け前にテントなどの撤収が完了する予定で起床しましょう。

ただ、暗くなりやすく通行人がほとんどいないような、完全な山の中は例外です。暗い山中で動き回るのは危険ですし、人通りの少ない山の中なら近隣の人に迷惑をかける可能性が低いからです。

 

長く居座るほど法律的にも微妙になってくる

野宿自体は違法ではないのですが、長く居座るほど違法とみなされる可能性が高くなります。詳しくは別の記事にまとめましたのでこちらをご覧下さい。⇒あわせて読みたい『野宿は違法?合法?法的な位置づけを調べてみた』

 

ゴミの捨て方に配慮しよう!

コンビニや道の駅で問題になりやすいのが持込みゴミ

野宿と言うのは案外ゴミが出るし、自転車や徒歩移動だとゴミを持って移動するのは負担になるため、どうしてもどこかで捨てて行きたくなるのです。

正論を言えば、コンビニや道の駅に持込ゴミは一切捨てちゃダメなんですが、宿泊施設に泊まらない限りゴミを捨てる機会の無いタフ旅人は、やっぱりどこかでゴミを捨てないといけないのです。そこでボクなりの妥協点を述べます。

 

ゴミ箱の無い施設にゴミを置き去りにするのは絶対ダメ

道の駅や公園でも、ゴミ箱の設置されていない施設はしばしばあります。

むろん、ゴミ箱の無い施設にゴミを放置する行為は論外です。それは不法投棄になります。絶対やめましょう。以下はゴミ箱がある施設前提で話を進めます。

 

一ヶ所に大量のゴミを捨てるのはやめよう

一ヶ所に捨てるゴミの目安は1食分同等の量です。例えばカップ麺の容器1つ+500mlペットボトル1本とか。コンビニで弁当や軽食を買うと、小さめのスーパーの袋に入れてもらえますよね。その袋に入るくらいの容積のイメージです。

食事関係のゴミ以外でも、やっぱり小さめのスーパーの袋くらいの量を目安にしましょう。

 

分別はきっちりやろう

捨てる場合は量を気にするだけじゃなく、分別もきっちりやりましょう。

ペットボトルや缶を分けるのはもちろん、地域によっては割り箸・紙ごみ・ビニルごみが分かれている所もあります。

もし自分がすでに1つの袋にまとめてしまっていても、ゴミ箱の表示に従い、面倒くさがらずにキッチリ分別して捨てましょう。ペットボトルなら洗っておくのがベターです。

 

厄介なゴミをそのまま捨てるのは絶対やめよう

厄介なゴミと言うのは、例えば以下のようなものです。

  • 汁が残ったカップ麺の容器
  • 中身が残った飲料缶やペットボトル
  • 金属や有害物質の含まれるゴミ(電池とか)
  • ガス缶などの圧力容器

こう言ったゴミをそのまま捨てるのは絶対にやめましょう

カップ麺は、汁を残すくらいなら最初から食べないで下さい。ボクは野宿でカップ麺を食べる場合、最後にお湯を足して薄めてスープみたいにし全部飲み切るか、最初からギリギリの量のお湯で作っておいて最後はパンなどに吸わせて食べるかして、カップ麺の汁は一切残さないようにしています

たまに雨水溝に流す人を見かけますが、ダメです。水量のほとんど無いような雨水溝だと流れて行かず、後でめちゃくちゃ臭います。

飲料の缶やペットボトルも、中身は飲み切るのが基本。洗うとなお良いです。

電池などの特殊なゴミは、そう大量に出る物でも無いと思うので、自宅に持ち帰るか、ちゃんとした宿泊施設やキャンプ場に泊まった際に、分別したり管理人に相談したりして捨てましょう

ガス缶などの圧力容器は、ガス抜きをきっちりして、なおかつ見た目にもその事がわかるように穴をあけてしまえば、普通の飲料缶と同じように捨てる事が出来ます。できない場合は電池などと同じく、ちゃんとした宿泊施設に泊まった時にで捨てるようにしましょう。

 

水回りは絶対に汚すな!

道の駅などでは24時間トイレが開いてる事が多いですが、トイレや手洗い場など、水回りはキレイに使いましょう

前述のカップ麺の汁とかを捨てていく人がいますが、論外です。臭うし詰まるので、絶対にやっちゃダメです。

自分が汚したらキレイにし、自分が使った痕跡が残らないくらいにするのがベストです。

 

火気の扱いは最小限!

火気の扱いを禁じている施設では、バーナーなどの火気の利用は厳禁です。

火気の扱いを禁じていない施設でも、火気の扱いは最小限にとどめ、間違ってもキャンプファイヤーなんかやらないようにしましょう

使うのはせいぜい小さいガスバーナーやアルコールバーナー。これらは周囲に燃え移りにくく、火を使った痕跡も残らないのでオススメです。

固形燃料は、専用の台などを持参して使うなら良いですが、地面や石に直置きすると、ベタベタした黒い成分で周囲が汚れるのでやめましょう。

もちろん火を使う際は、枯れ草など燃え移りそうな物がある場所は避けましょう

 

必要な知識を身につけた上で野宿しよう!

野宿はとても合理的だし楽しいですが、一歩間違えば、他人に迷惑をかけたり違法行為になってしまいます

今後も野宿と言うタフ旅スタイルが続けられるよう、適切な知識を身に付けた上で、慎ましく野宿を楽しむようにしましょう!

こちらの記事もあわせてどうぞ!
[野宿の知識]野宿は危険?野宿の安全心得
[野宿の知識]野宿は違法?合法?法的な位置づけを調べてみた

野宿をする人すべてに徹底してほしい!野宿のマナー” への2件のフィードバック

  1. 道の駅車中泊するマンなんですがゴミマナー悪いんですよね最近
    野宿に続いて車中泊もできなくなりそうで焦ってます

  2. >>奈良miuさん
    先日ツイッターだったかな?で車中泊を禁止した道の駅の話を目にしました><
    マナーが悪い人が多いと禁止するのも無理無いですよね・・・。

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